Red Baron

• 第一次世界大戦下のドイツのエース、Manfred von Richthofenのことです。当時の同僚(?)の中にはあの有名なインメルマンもいました。
• 彼は大戦中に８０機(非公式には８３機)を撃墜し、敵味方を含め第一次大戦での最高撃墜数を誇っています。エースとは５機以上撃墜したパイロットに与えられる称号なのですが、彼はAce of Aces(エースの中のエース)と呼ばれてました。因みに彼の撃墜によって死亡したパイロット及びオブザーバの数は７７人です。
• 第二次世界大戦とは異なりパラシュートの無かった時代ですので一度撃墜されるとほとんど復帰出来ないパターンが多かったことを考えると驚異的な撃墜数です(大戦終盤にはパラシュートあったのかなぁ)。彼自身も一度撃墜されて頭部を負傷したのですが不死鳥のように戦線に復帰しています。

Fokker Dr.1

• 彼の愛機の中でも有名なのはやはりFokker Dr.Iでしょう。２枚葉が多かった飛行機の中でこれは３枚葉(triplane)となっています。また性能も当時の飛行機の中ではずば抜けたものとなっています。→スペック
• その真っ赤に塗られた機体からいつしかRed Baronと呼ばれるようになりました(本当にbaron=男爵でしたので)。機体は、全て赤もしくは赤と白のツートンカラーを用いていたようです(ゲームの中には緑と赤のペイントも出てきます)。

Death

• そんな彼も１９１８年４月２１日午前１０時４５分にカナダ人のパイロットArthur Roy Brownに撃墜されて２５歳の若さで亡くなりました。彼の死の顛末もArthur Roy Brownの戦歴の中に詳しく書いてあります。
• 戦い方がいつも正々堂々としていたということから敵味方を通して尊敬されていた英雄でした。これはBertanglesという所にある現在の彼のお墓です。亡くなった当時はRAF(旧RFC)から届いた花で埋め尽くされていました。RAFとはRoyal Air Forceの略でイギリス空軍の事です。１９１８年３月まではRFC(Royal Frying Corps)という名称でした。彼が撃墜した敵機の大半がRFC所属のものです。この写真はFokker Dr.Iの前で彼の愛犬Moritzと戯れるRichthofenです。結局この写真が生きている彼の最後の写真となってしまいました。

Games

• Red Baronを最初に知ったのはDynamix社のPCゲームでそのものずばりの「Red Baron」でです。グラフィックは今やると流石に古さを感じさせますが複葉機の独特の感じは出ていると思います。今年の４月には「Red Baron II」が出る予定なのでそちらも非常に楽しみです。
• 他にもFokker Dr.Iが出てくるゲームは、empire社の「Dawn Patrol」やORIGIN社の「Wings of Glory」があります。
• 「Dawn Patrol」はゲーム自体はつまらなかったのですがManfred von Richthofenの小冊子が付いていて、これは非常に有益でした。
• 「Wings of Glory」は相変わらずのORIGIN独特のストーリーに沿って展開するフライトアクション物なのですが、私は非常に好きで何度もやりました。

Then...

• そんな彼に憧れてRed Baronのbaronを名乗っています。服が赤いのもRed Baronだからです。